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お笑いの力で復興手助け
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復興の募金を呼びかけたNAMARAのお笑いライブ=渋谷区神宮前4丁目で | 新潟県中越地震の復興支援に一役買おうと、地元新潟を中心に活動するお笑い集団「NAMARA(なまら)」が地震発生から1カ月に当たる23日、渋谷区神宮前の「表参道・新潟館 ネスパス」で、お笑いライブを開いた。同館で同日から始まった「がんばってます!! 新潟 観光・物産展」でのチャリティーイベント。今後も、全国各地で復興支援ライブをしたい、と話している。
この日は、NAMARAのメンバー6人が新潟から駆けつけ、バルーンアートやコントを路上で披露。休日の表参道に、笑いの輪が出来た。「もし、少しでも新潟の人のことを考えてくれる人は、募金をお願いします」。メンバーの声を受けて、親子連れや若いカップルが、次々と募金箱に歩み寄った。
NAMARAは、97年に設立。現在は新潟在住や出身のスタッフと芸人50人が所属する。3年前には東京にも事務所を開き、「新潟発の笑い」を全国に広めようと活動している。
「自分たちの笑いを、何とか被災者の人のために役立てたい」と、今月、山形を皮切りに復興支援のチャリティーライブをスタートさせた。
中越地震で被災したメンバーも少なくない。この日出演した6人のうち3人が長岡市に実家や親類宅がある。その1人、森下英矢さん(23)は仕事で移動中、十日町と小千谷市の間で自らも被災した。「道が陥没し、落ちた車をみんなで必死で助けた。パニックの中、不正確な情報が飛び交い、災害の恐ろしさを思い知った」。12時間かけてようやく新潟市内へ戻ったという。
「被害は確かに深刻。でも、新潟全体にマイナスイメージを持って欲しくない。まだまだ『元気』な新潟を、少しでも全国の人に知ってもらえれば」と森下さんはいう。
支援チャリティーライブは今後、仙台や福島などでも行う予定だ。
物産展は25日まで。24日は午前10時半〜午後6時半、25日は午前10時半〜午後5時。十日町市、長岡市など県内の16団体が参加。新米や海産物といった食品、民芸品などの販売のほか、旅館の女将たちも日替わりで参加し、観光をPRする。
問い合わせは、ネスパス(03・5771・7711)へ。
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