グアテマラ 小学校 視察

つい先ほどの出来事。この原稿を書こうと近所のコーヒー店に行ったところ、外国人のお客さんがレジで手間取っていた。「ジャパン1つ」の注文。「日本茶はおいてないのですが…」と店員。指さすメニューを見てようやく事態を飲み込んだ僕は「日本のコーヒーじゃなくて、本日のコーヒーですよ」と助言した。

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ちなみに本日のコーヒーはグアテマラ。今からちょうど4年前に教育現場の視察の一環で何人かの日本人とともにグアテマラのエミリオアレナスカタラン小学校というところにおじゃましたことを思い出した。

お世辞にもきれいとは言えない建物で、全体的に暗い感じがした。

地震が多いという土地柄から1階建てで廊下はなく、教室の入り口は左右両方にあり、どちらからも外に出られるようになっていた。狭いというよりは窮屈といった造りだ。

校長先生とお話させていただいたのだが、 印象的だったのは、この地域では子どもの数に対して学校の数が少ないため、小さな校舎を午前と午後で生徒が入れ替わるということだ。日本では考えられないが、午前と午後で校長先生も学校名も変わるそうだ。

当然のことながら授業数は少ない。音楽や体育、図工といった科目、偶然にも僕が学生時代好きだった授業から順に減らされていくそうだ。

僕たちにコーヒーではなく来客用(?)のジュースが出された。

うらやましそうな生徒たちの顔が窓の外からのぞきこむ。こちらでは特別なときにしかお目にかかれない贅沢品のようだ。

毒々しい色をしており、見た目では何のジュースかわからない。

恐る恐る口に運んでみたが、 飲んでみても何のジュースかわからなかった。隣の日本人は露骨に嫌な顔をし、文句をたれた。そのときの用意してくれた人の残念そうな顔、また、何で残すんだろうという子どもたちの不思議そうな表情は忘れられない。

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僕はこのとき決めた。常に感謝の気持ちは持ち続けたいと。もてなしが空振ること、こういったことは今後もある。アフリカに行けばごちそうとして虫を出されたりもする。「まずい」と言うのと「僕には合わない」と思うのとでは全く違う。

旅人は小さな国交を繰り返す。大げさだけど、われわれが彼らにとっての日本なんだ。そんなことを思った。

韓国にて ハングル漫才と教育事情調査

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今年は行かないが、毎年この時期は夏休みをとって韓国に出かける。

ここ数年はハングルで漫才にも挑戦した。

 

新潟空港から仁川空港までは2時間かからず、時差もないというのは魅力的だ。

 

空港内で円をウォンに替える。0が1つ増えるので札も増え、財布の中が分厚くなり、リッチな気分を味わえる。この国ではクレジットカードを使う人が多いというのも納得だ。

 

国民性は日本人よりもせっかちな印象を受けた。どこに行ってもせかされているようで飛び交う言葉が「アンニャハヨセヨ」と聞こえてならない。

 

現地の知り合いにご馳走をもてなされたが、文化の違いは食事からも見てとれた。日本と違って箸の並べ方は縦置き。「マナーとして食器を持ってはダメ」とアドバイスしてもらったが、幸いにも(?)僕の注文は石焼きビビンバだったので、心の中で「やけどするわ!」と忠告をスルーした。

最後に出てきたデザートにも驚いた。ショートケーキにイチゴではなくミニトマトがのっていた。これは至って普通なのだそうだ。

 

それにしても、もてなしは品数も量も半端なかった。残さない文化で育ってきた僕は次から次へと運ばれてくるものを無理して食べ尽くした。しかし、こちらでは残す文化なのだということを後から知った。僕の行為は料理を提供している方に「足りないぞー」と思わせてしまうらしい。

ちなみに余談ですが「チゲ」ってどういう意味かご存じですか?

僕は知らなかったのだが「鍋」という意味だそうだ。「チゲ鍋」っていうと「鍋鍋」っていうことになるので気を付けましょう。

 

似ているようだが、やはり異国。通りを歩けば、車の右側通行や教会がやたらと多いことに気づく。また、聞けば夫婦別姓だったり、干支に豚年があったりと驚きは挙げ出したらきりがない。誕生日には欠かさずわかめ汁を飲み、バレンタインに何ももらえなかった人はジャージャー麺を食べるそうだ。

 

小、中学生の子どもを持つお母さん方や幼稚園を経営されている方々にもお話を聞けたのだが、韓国の学校では3月入学の2月卒業だったり、小中学校にはプールがなかったり、ごく一部を除いてほとんどの高校は受験が無いなど教育現場の違いも知ることができた。

特に印象的だったのが、最近ではだいぶ変わってはきたが、先生の権威がものすごく高いということ。5月には先生の日というものまであり、「遠足や運動会では先生の弁当を保護者が作るのが当たり前だ」との声も聞けた。この風習、今の日本にも少し分けてあげたいと思った。

 

しかし、行く先々で出身地を聞かれるが、新潟県の知名度の低さには悲しくなる。「知らない。どんな街なんだ?」と聞かれ、悔しかったので、近ごろ全国的にも原発問題で有名になった泉田知事をアピールしようと、精いっぱい韓国語風に「チジイズミダ!」と答えておいた。

 

最後に…

 

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GIRLS GENERATION(少女時代)の皆さんのサインをいただきました。

 

出前授業の幅が広がる 旅芸人 ワーホリ芸人 地名ネタ 

タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ。

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冒頭から「?」と思っただろうが、決して文字化けしているわけではない。これはニュージーランドに実際にある地名である。カタカナで35文字。英字で書くと92文字。ギネスにも載っている世界最長の地名なのだ。

 

僕はこのすぐ近くのネイピアという町に住んでいた。パルプ事業が盛んな所でティッシュペーパーのネピアもこの町が名前の由来である。僕はここで海外での自動車免許を取得したのだが、手続きなどで住所を書かされるたびに「ネイピアで良かったな。タウマタファカタン…だったら何かと大変なんだろうなぁ」と考えていた。おそらく絵はがきも住所にスペースをとられてメッセージはほとんど書けないだろう。これはまさに「地名傷」だ。

ちなみにギネス上、世界最短の地名は日本の津だそうだ。

 

世界を見渡すと変わった地名はたくさんある。小学生の頃から地図帳を開くたびに男子の間ではバヌアツにあるエロマンガ島という島に変な憧れを抱いていた。その他にもアルゼンチンにはマルデアホ、トルコにはシリフケ、オランダにはスケベニンゲンという珍地名が存在する。

これらは言葉の響き特有のものだ。日本で言えば群馬県の桐生が外国人に「kill you(キル ユー)」と聞こえるようなものだ。これは僕の友達の実話だが、出身地を聞いただけで「殺すぞ!」なんて言われたら、たまったもんじゃない。

 

英字にするとおもしろいものもある。オバマ大統領就任時に福井県の小浜が便乗して話題になったが、大分県には宇佐という町があり、英字で書くと「USA」となるのだ。特産品として焼酎のいいちこが有名だが、下町のナポレオンも「MADE IN USA」ということになる。何ともややこしい。また、高速道路の看板には「ようこそ日本のUSAへ」と書いてあるらしい。

 

僕の経験上、外国人の友達と歩いていると看板を見て必ず笑う場所がある。それは東京の竹下通りだ。表記は「TAKESHITA STREET」。

区切って読むと「TAKE SHIT A STREET」。つまりは「糞する道」を連想させるそうだ。皆さんもぜひ観光客や留学生を連れて行ってほしい。これは鉄板である。一度見たら忘れられないらしく、外国人からの「地名度」も高い。

 

持論だがお笑いは嘘の共有。教育は真実の共有だと思っている。

僕が学校でお笑い授業をやるとき、今回の地名ネタのように実在するものを扱う笑いは説得力があったり、許される幅が広がったりするので頼りやすいのだ。

 

PS

皆さんのまわりにもおもしろい地名がありましたら

ぜひ教えてくださいね!