リピート率NO1講演会 高橋なんぐの「お笑い授業」

 

18年ほど前から小中学校を中心に「笑いを使ったコミュニケーション」という題材でおじゃまするようになり、昔は「学校に来るな、来るな」と言われていた僕も、今では「来てください」と言われるようになった。

 

 訪問数も1000校を超え、成蹊大学や早稲田大学の教壇にも立たせていただいた。高卒で最終学歴が関原自動車学校卒の僕がまさか大学で講義を…。もはやそのこと自体がお笑いだ。

 

 また、最近では何を血迷ったか、地元メディアで8本あったレギュラーをすべて捨てて、2009年から延べ2年半ほど、バッグパックを背負って地球一周してきた経験もあるので、そういった部分を生かした講演も行っている。

 

 以前、江頭2:50さんが「なぜいつもそんなに全力なんですか?」と聞かれ「見てる人も俺もいつ死ぬかわからない。視聴者が最後に見た江頭が手抜きの江頭だったら申し訳ないだろ!」と話されていた。

 僕はこの言葉を海外で幾度と思い返した。長期に渡って特定の住所を持たない生活を送っていたため、何かにつけ次回という機会が保証されづらく、一期一会の連続だった。新潟で身に付けた、時間をかけて徐々に打ち解けていく“越後一会”スタイルは通用せず、「次に会ったとき話せばいいや」と思っていたら、そのまま音信不通になったり、「最後に食べよう」と取っておいたら、隣にいたスペイン人に横取りされたりということも多々あった。

 

 そもそも、話したり書いたりすることを生業としていた僕が、一番の武器である日本語を奪われたら一体どうやって戦うのだろう…。自分でも想像し難いそんな姿を見てみたいという一種のM心が海外行きを選択した一つの理由だ。

 

 不愛想で人見知りな僕は、身振り手振り、顔の表情で必死に心のコミュニケーションを繰り返した。言葉を失ったことで、他の手段を手に入れたのだ。それらは表現者としてのそれまでの僕の弱点を補うことになった。

 

 こういった実体験を写真やゲームなどを用いて子どもたちにお話しさせていただいています。近頃では保護者向け、はたまた企業向けといった形でも呼んでいただいています。

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