この日は新発田市の工藤ひとし教育長にお会いしました。
予定時間を大幅に超える3時間もお話ししてくださいました。
今から20年前、当時、教頭先生だった工藤先生が朝日中学校に呼んでくださった縁で、今でも良くしていただいています。
その頃の朝日中学校はやんちゃな子が多く、いろいろと問題もありました。
そんな中、やんちゃで、色々と問題のありそうなお笑い芸人ヤングキャベツを記念式典に呼んでくださったのです。
僕たちに対する工藤先生の第一印象は「ひげのベレー帽と金髪。ずいぶん派手な2人だなぁ。こんな2人で本当に大丈夫だろうか…」と内心不安でいっぱいだったそうです。
そうおっしゃるのも無理ありません。
当時の僕たちがこちら・・・
こりゃあ、ひどいな…(笑)
しかし、すぐに「この金髪は話してみると繊細でしっかりしてるな」と思ってくれたそうです。
生意気な言い方ですが、僕も初めから「この人はえらいのにえらくない。たぶん合うな」と思っていました(笑)
式典では僕たちプロデュースで、校長先生と教頭先生に漫才をしてもらいました。
これが超大ウケ。本当に学校が1つになりました。
そして、後日聞かされたのですが、これをきっかけに校内にもまとまりが生まれ、創立以来初の全員進学が実現したそうです。
僕の中で工藤先生は「教頭」というよりは「共闘」先生という感じでした。
50分の授業でも長いと感じる僕ですが、この日の3時間はあっという間でした。
最後に素晴らしい言葉もいただきました。
「政治は色がつくけど、教育は色がつかないから、今の活動をそのまま続けたほうがいいよ。芸能界だって尾木ママや林修先生の次がいないでしょ?」
「とんでもないです。私は教師ではないので・・・」
工藤先生は最後にこうおっしゃいました。
「なんぐさん、子どもを理解するのが教師ではないんだよ。子どもを理解しようとするのが教師なんだよ。これだけ教育現場を知っていれば、あなたはもう教師です!」