お笑い芸人の勝手気ままな教育論 裏側の大切さ

2年前こんなこと言ってたようです…。

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昨年秋から、地元新潟で「八千代コースター」という午前中

の情報番組に出演している。これまでにもテレビにはたくさん

出てきたが、メインMCというポジションでのレギュラー番組

はこの番組が初めてだ。

冠番組というほど大それたものではないが、お笑いがメイン

ではない情報番組での進行役(ノンストップ!の設楽さん、ス

ッキリ!!の加藤さん的な立場)となると何かと勝手が違うも

のだ。

100のお笑いが期待されるわけでもなく、かといって0で

はなく、アナウンサーとの差別化、程よい笑いと清潔感を求め

られての起用。今のお笑い界?テレビ界?世の中全体か?年々

役割を把握する能力を強く求められるようになってきている気

がする。

 

メインMCという出方に並行してやたらと耳に入ってくるの

が視聴率。わかってはいたものの「ここまで重要なのか」と改

めて思わされるほど、この数字がテレビ業界では命として扱わ

れる。

良ければ現場も明るくなるし、会ったこともない局のお偉い

さんにも褒められる。悪ければ服装を注意されたり、ボケを削

られたり、スポンサーも離れていく。おもしろさともまた別物

なので正解を見つけづらい。

僕自身もこの視聴率、誰がどこまで意識すべき数字なのかと

いうことを未だ把握しきれていない。今では当たり前のように

新聞にも週間番組ランキングが掲載されているが、「一般視聴

者に知らせる必要はあるのかね」とは常々疑問に思っている。

DVD録画はカウントされなかったり、季節や天気に左右され

たり、言ってもそんなものなのだ。

 

学校で講演をしていると生徒から「だって、あの番組見ない

と仲間外れにされるもん」、親御さんからも「子どもにそれを

言われると弱くて」といった声が聞かれる。そんなもので外さ

れるくらいだったらそもそも仲間でもなんでもないし、そんな

物差しでしか測れない人には一生海外に友達ができないでしょ

うとはっきり言いたい。この仕事をしていて何だが、極論テレ

ビなんて見なくてもいい。少なくとも今割いている時間のその

半分でいいと思う。

 

最近の視聴率の話題でいうと「笑っていいとも!」。最終回

は16.3%、その日の夜に放送されたグランドフィナーレは

28.1%という高視聴率を記録した。余談だが、海外から久

しぶりに帰ってきたときの、いいともが与えてくれる安心感は

大きな存在だっただけに番組終了は寂しい。1つの時計を失っ

た感じだ。

それにしてもここのところ退屈だったテレビにおいて、この

生放送のグランドフィナーレは久しぶりに興奮した。そうそう

たる一流のお笑い芸人が生放送で一つの枠におさまっている画

は一生ものだと思う。

感想はありすぎて書ききれないが、ただ1つあげるなら裏番

組では「有吉反省会スペシャル」が放送されていたということ。

僕のDVDデッキの「しゃべくり007」の週間予約録画が

勝手に働き、偶然録れたものだが、このことは多くのことを気

づかせてくれた。いいとも終了後、「ポストタモリはこの中の

誰だった?」なんて馬鹿げたことが語られていたが、そんなも

のはどこを探しても見つからない。ただし、重ねて言うが、こ

のお祭りの裏開催を有吉さん1人で切り盛りしていたことを見

ておいたことは後々語ることができそうだ。未来のお笑い界が

垣間見られた1日だった。

 

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よろしくお願いします。