三重県に呼んでいただきました。
15年以上前に桑野市の学校に呼んでいただいて以来です。
5学年の学年行事。
今回は担当の先生自ら事前に大切な時間とお金を使って、わざわざ新潟にまで来られて、直接ラブコールをいただいた。
今回ほど先生方の熱心さに心が動かされたこともあまり記憶にありません。
建築10年ということで一見きれいな校舎なのですが、よく見ると様々なところが壊されていたり、傷ついていたり・・・これだけでも多くのことを察しました。
講演中も教室を出たり入ったりじっとしていられない子、髪を染めている子、化粧している子、ピアスをあけている子・・・
「かまってほしい」というか「愛されたい」という気持ちを強く感じた。
そしてそんな姿を自然と愛おしく思えた。
授業終盤、目の前の子がポケットから何かを取り出して、私にグーの握りこぶしを差し出してきました。
一瞬よからぬことを想像して怖くなった。
しかし、そのグーがそっとパーになった瞬間・・・
その子なりの精一杯の愛情表現。
さすが伊賀の子。
なんだかその場に私を受け入れてくれた気がして嬉しかった。
「ぜったいに変われる」。「人は変わる」という確信に立っていないと教育はできない。
上野東小の児童にも、先生にもまた会いたいと心から思った。
この日、きれいごとだけじゃない何かが私に加わった気がした。